これが恐慌の始まりでないといいのですが。
「人間が歴史から学んだことは、
歴史から何も学んでないということだ」
まったくその通りで、
オランダで1637年におきたチューリップバブル、
日本で1980年代後半におきた土地バブル、
そして今回のアメリカ発サブプライムローン・バブル。
今回のサブプライムの悪質なところは、
不動産ローンの売買を証券化し、
さらにそれを債務担保証券に再証券化して、
それを組み込んだ商品を世界中にばらまいたことなのです。
どうして繰りかえし繰りかえし
こんなことがおきるのでしょう。
チューリップ・バブルについてはよく分からないようですが
日本の土地バブルの前は
長期にわたって貿易黒字が続いて、
企業には潤沢な余剰資金がありました。
それが土地へ向かったのです。
しかし日本の土地バブルは国内問題ですみましたが、
今回のサブプライムローン・バブルは世界を巻き込んだのです。
サブプライム問題の裏には、
国境を越えて暗躍する巨大な資本の影が見え隠れします。
巨大な資金が流れ込んで沸き立つ相場に
庶民がおずおずと参入しはじめたころ、
つまり相場が天井を打つはるか前に
彼らは逃げ切るのです。
やがて暴落して、
紙くずと化した株券を手に庶民は呆然として立ちつくす、
という昔ながらの構図です。
彼らの巨富はどこから得られたのか。
南北問題と呼ばれる先進国と途上国との経済格差が
その源泉なのです。
レアメタルは主に中国やアフリカ諸国で産出されます。
経済格差は為替に反映され、
それゆえ先進諸国はそれらを安価で輸入できるのです。
労働力においてはまさにしかり。
給与の低い国で製品を生産して世界に販売すれば
当然巨富が得られるでしょう。
これは植民地時代と基本的には変わらないように思えます。
以前にも書きましたが
日本にも百億から千億単位の個人資産を所有する人々が
かなりの数存在していて、
先進国に住むそのような富裕者の資本が
ファンドを通じて世界を動かしているのです。
アイスランド国家が破綻しかけるほど、
彼らの力は強大です。
G7が束になってかかっても
彼らを抑えきることはできないのでしょうか。
来週明けのニューヨーク相場がその答えを出します。